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ニーチェ再び [アート 文学 宗教]

美術関係者や、文学の方でも、【{”ニーチェ”}】ファンは結構多いと思う。

【{”ニーチェ”}】と、たくさんの括弧で括ったのは、防護幕を張ったつもり(笑)です。

彼自身は、マルクスと同じように、もともと「悪いことをしよう」としていたわけでなく、まじめに、人一倍真剣に哲学していたに違いないと思う。だから多くの人の心を打つのだ。

しかし、そういう人の中でも、間違った考えを述べた場合、それが地獄行きになることがある。
そこが怖いところだ。

もし人々が、本屋に並んでいるマルクスやニーチェの本を見たときに、死後霊となった彼らがどこにいるかが見えたなら、その本は手に取らないだろう。

いや、だからこそ手に取るのかもしれない。


nietzsche1ss.JPG

ダンテの時代には、ニーチェはいなかった。彼は、しかし、前世に中世の時代に修道僧として生まれ、自らに鞭打って苦行に明け暮れたという話を聞いたことがある。
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コメント 1

さとうゆうじ

ニーチェの前世が修道僧というのは、シュタイナーによる霊査ですよね。
シュタイナーは、マルクスの前世についても疑問符の付く霊査なので、どこまで合っているか。

いずれ、ルドルフ・シュタイナー『ニーチェ―同時代への闘争者』http://www.amazon.co.jp/dp/4434118714
は、学生時代の愛読書でした。
ニーチェの思想の良い面は、マックス・シュティルナーで言い尽くされていること、あとは道徳的想像力があれば良いのに、ニーチェにはそれが欠けていること、という内容の本でした。

ただ、私が、ニーチェで一番良くないと思うのは、正論を言う人の後ろにいつも「この世的に満たされなかった欲望(ルサンチマン)」を見ようとする傾向。
今の日本では、そんなニーチェ流が大流行り。
宗教にカルトというレッテルを貼る人は、宗教やってる人はみな「ルサンチマン」でやっていると思っている。
逆に、宗教を辞めてアンチになっている人に対しては、ルサンチマンでアンチになっていると思っている信者も居る。つまり、宗教内部にまでニーチェが入り込んでいる。
次に来るのは、価値相対主義。人それぞれが自分の欲のために正論を言っているだけなんでしょうという考え方。そんな皮肉な見方が、たとえば組織の内部に広がると、組織の自浄作用が働かなくなる。
だから、ニーチェは良くないですよ。
by さとうゆうじ (2011-06-26 00:28) 

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