私はベアトリーチェ。愛に心動かされ・・・・ [アート 文学 宗教]
確か2006年頃、僕がN芸大の非常勤講師をしていた時、自分自身も
”美術界の暗い森”に迷い込んだような感覚に苛まれていた。
「家業の天井画をやっている時は、そんな事はないが、『美術界』に目を向けると、
そこがいったい何をやっているのかわからない。
このもやもやした感じから抜け出るにはどうしたらいいのか?」
その時に、この「神曲2008」の企画を思いつき、
「これはやった方がいいかもしれない。一つの風穴になるかもしれない」
と思って、その考えを実行に移そうとした時、同時にこの「神曲」の主人公と同じような気持ちの迷いも生じた。
”いま願ったばかりのことをもうやめて、別の考えに移り、はじめの一念はすっかり捨てた・・・
はじめは飛びついた計画だったが、やめる気になったのだ。”
まさにこんな感じだった。
「なぜ好き好んで地獄を描くのか?」
「軽い気持ちで地獄物語と付き合って、そこから逃れられなくなったらどうするのか?」
「これは自分の仕事じゃない・・・」
そのような思いが何度も頭をよぎり、「やめた方がいいな」と何度も思った。
それでも、いざN芸大の先生や学生たちに会うと、
「ダンテの『神曲』を、再び描くというアイデアがあるのだけれど一緒にやりませんか?」
と誘っている自分がいた。しかし家に帰ると、
「これは下手に手を出さない方がいい」
とまたやめる気になるのだった。
その時、N芸大で話した何人かの人が、今回の「神曲2008」プロジェクトに参加して下さってます。次回の「神曲2010(次回)」プロジェクトに興味を感じられたなら、N芸大の卒業生・在校生、他の美術系/一般大学その他出身・所属・経歴など一切問いませんので、「神曲」プロジェクト実行委員会までご連絡ください!
さて、物語に戻ろう。とつぜん躊躇し始めたダンテに、ヴェルギリウスは言った。
「おまえの言うことを良く聞いたが・・・
どうやら臆病風に吹かれたようだな。
それで名誉ある仕事を投げ出したりする・・・
なぜ私がおまえのもとに来たか、何を聞いておまえに同情するようになったか、話しておこう。」
そう言ってヴェルギリウスはダンテを助けに来たいきさつを話した。
(写真)ストラダーノ 神曲より このシーンもまだ描かれてません。
”美術界の暗い森”に迷い込んだような感覚に苛まれていた。
「家業の天井画をやっている時は、そんな事はないが、『美術界』に目を向けると、
そこがいったい何をやっているのかわからない。
このもやもやした感じから抜け出るにはどうしたらいいのか?」
その時に、この「神曲2008」の企画を思いつき、
「これはやった方がいいかもしれない。一つの風穴になるかもしれない」
と思って、その考えを実行に移そうとした時、同時にこの「神曲」の主人公と同じような気持ちの迷いも生じた。
”いま願ったばかりのことをもうやめて、別の考えに移り、はじめの一念はすっかり捨てた・・・
はじめは飛びついた計画だったが、やめる気になったのだ。”
まさにこんな感じだった。
「なぜ好き好んで地獄を描くのか?」
「軽い気持ちで地獄物語と付き合って、そこから逃れられなくなったらどうするのか?」
「これは自分の仕事じゃない・・・」
そのような思いが何度も頭をよぎり、「やめた方がいいな」と何度も思った。
それでも、いざN芸大の先生や学生たちに会うと、
「ダンテの『神曲』を、再び描くというアイデアがあるのだけれど一緒にやりませんか?」
と誘っている自分がいた。しかし家に帰ると、
「これは下手に手を出さない方がいい」
とまたやめる気になるのだった。
その時、N芸大で話した何人かの人が、今回の「神曲2008」プロジェクトに参加して下さってます。次回の「神曲2010(次回)」プロジェクトに興味を感じられたなら、N芸大の卒業生・在校生、他の美術系/一般大学その他出身・所属・経歴など一切問いませんので、「神曲」プロジェクト実行委員会までご連絡ください!
さて、物語に戻ろう。とつぜん躊躇し始めたダンテに、ヴェルギリウスは言った。
「おまえの言うことを良く聞いたが・・・
どうやら臆病風に吹かれたようだな。
それで名誉ある仕事を投げ出したりする・・・
なぜ私がおまえのもとに来たか、何を聞いておまえに同情するようになったか、話しておこう。」
そう言ってヴェルギリウスはダンテを助けに来たいきさつを話した。
(写真)ストラダーノ 神曲より このシーンもまだ描かれてません。
2009-01-09 21:54
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