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「現代美術」がもう一つ終わらせているもの [アート 現代美術]

 少し前の「あいちトリエンナーレ 2019」の話から「現代美術」の背景にある政治や宗教の話になりました。

 私は仕事のパートナーと豊田会場の「クリムト展」に行きました。「炎上」している本会場に行く気にはならなかったのです。そこでは「現代美術」が別の政治問題とショートして火を噴いていました。

 ふだんは「現代美術」が多い豊田市美術館も、その時は珍しくふつうに絵画のクリムト展をやって賑わってました。



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 ところで、「現代美術」は「絵画」否定している、という話でしたが、その中でどさくさに紛れてもう一つ大事なものも否定してしまっています。
 では「現代美術」はもう一つ何を否定しているのでしょう。
 私はそれは「神の存在」だと思います。

 「神は死んだ」とニーチェが言ったように、またマルクスが宗教を嫌ったように、「絵画は終わった」と言ったデュシャン氏は、ルーブル美術館などに飾られている「モナ・リザ」などの古典絵画を嫌っていました。

 しかし「モナ・リザ」はとても宗教的な絵です。本当のモデルはマグダラのマリアだとも言われています。マグダラのマリアは、イエス・キリストの妻とされる人で、カトリック教会ではそれを隠すために脇に追いやっています。

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モナ・リザ レオナルド・ダ・ヴィンチ

 教会がそういうことをしたので、その後のキリスト教に変な歪みが出たところはあるのかも知れません。
 豊田市美術館のクリムトの作品です。

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オイゲニア・プリマフェージの肖像 グスタフ・クリムト 1913/14年 豊田市美術館蔵



クリムトは、直接神や天使は描いていませんが、彼の描く女性像は優しくきれいで、画面からは豊かでおおらかなオーラが出ています。


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