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ジャクソン・ポロック [アート 現代美術]

 それが私の「現代美術」との衝撃的な出会いでした。

 それを教えてくれたK君にはとても感謝しています。
 それが私が「現代美術」というものに目を開くきっかけになりました。

 私にとって、それはまったく想像を絶するものでしたし、決して嬉しいものではありませんでした。
 つらい受験期を終え、「これから絵を頑張るぞ!」と希望に胸を膨らまし始めた矢先に

「絵を描くな」

 と言われたような衝撃的な事件でした。

 なにやら状況は私に絵を描くことを放棄することを求めている・・・。

 しかし、それがなぜなのか分からない・・・・

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No.5 J.ポロック 1948

 その時、彼が見せてくれた画集の中に、画面いっぱいに絵具を飛び散らせている絵がありました。
 その絵については、遠い記憶がありました。
 たしか小学校1年生のころだったと思います。小学館の百科事典を見ていた時に、「アクションペインティング」(正確に覚えてはいない)という項目があり、そこに写っている男の人の写真を見て幼心に

「ああ、この人と戦わなければいけないんだな」

と思ったことがあります。

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 それは、少し頭が禿げ上がった、ごつい感じの男の人がペンキの缶を持って、そこから刷毛で床に置いたキャンバスに絵具を滴らせている写真でした。
 あとでジャクソン・ポロックというアメリカの抽象表現主義の画家だったと分かったのですが、もちろん小学1年生の私には、それが誰だかわからず、何の記事かも本当は分からないままに、

「この人と戦わなければいけない」

と思ったのです。
 その時は、自分が将来《絵の道に進む》こともまったく考えていませんでした。


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