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神になりたかった男 [アート 文学 宗教]

 お隣の中国などは、国の方針として「神様はいない」という事になっています。それは今の中国を作った毛沢東という人が、「マルクス思想」を信じていたからで、「マルクス思想」によると「宗教は麻薬だ」という事になっています。そこでは、神の存在を否定しています。早い話が、神様じゃなくて俺を信じろ、と。


 マルクスはドイツの人ですが、家はユダヤ教徒です。マルクスの両親が宗教のことでしょっちゅう喧嘩するのを幼心に見ていたせいか、宗教を嫌っていたようです。



(マルクスの母)あなた、仕事がもらえてよかったわね。

(マルクスの父)ああ、一応宗教はキリスト教だと言っておいたのでね。ユダヤ教だと仕事はもらいにくくて。

(マルクスの母)えっ!そんなウソをついたの?嘘を付いちゃいけないって、モーゼの十戒にあるんじゃない!?

(マルクスの父)そんなこと言わないでくれ。家族のためなんだから。

(マルクスの母)よりによってあのキリスト教だなんて!罰が当たるわ(ガッチャーン=皿が割れる音)



 たぶん、こんなやり取りがあったのではないかと思われます。マルクスはまじめだったので、世の中の悲惨な様子を見て「こんなことを放置してるなんて神はいないに違いない」とも思ったようです。


 中国では今、習近平が自分を神のように崇拝させようとしていますが、かつては「秦の始皇帝」がそうでした。

 彼は大臣の李斯に勧められ、国中の本を集めて燃やさせました。それは「儒教」などの教えを勉強した学者などに、自分のやることを批判されないようにするためです。 そしてそれに抗議した学者たちを400人以上生き埋めにしたようです。これを「焚書坑儒」といいます。

 始皇帝を批判して、焚書のきっかけを作ったのは淳于越という学者です。名前に同じ淳がある小川 淳としてはちょっと気になります。

 その罰が当たったのか、その数年後に始皇帝は死に、国も滅びました。

 この絵で描かれている男性が、その「秦の始皇帝」です。



※一部「焚書坑儒」で燃やされなかった本は、農業、医学、占いなどの分野の本です。



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