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ジャクソン・ポロック [アート 現代美術]

 それが私の「現代美術」との衝撃的な出会いでした。

 それを教えてくれたK君にはとても感謝しています。
 それが私が「現代美術」というものに目を開くきっかけになりました。

 私にとって、それはまったく想像を絶するものでしたし、決して嬉しいものではありませんでした。
 つらい受験期を終え、「これから絵を頑張るぞ!」と希望に胸を膨らまし始めた矢先に

「絵を描くな」

 と言われたような衝撃的な事件でした。

 なにやら状況は私に絵を描くことを放棄することを求めている・・・。

 しかし、それがなぜなのか分からない・・・・

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No.5 J.ポロック 1948

 その時、彼が見せてくれた画集の中に、画面いっぱいに絵具を飛び散らせている絵がありました。
 その絵については、遠い記憶がありました。
 たしか小学校1年生のころだったと思います。小学館の百科事典を見ていた時に、「アクションペインティング」(正確に覚えてはいない)という項目があり、そこに写っている男の人の写真を見て幼心に

「ああ、この人と戦わなければいけないんだな」

と思ったことがあります。

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 それは、少し頭が禿げ上がった、ごつい感じの男の人がペンキの缶を持って、そこから刷毛で床に置いたキャンバスに絵具を滴らせている写真でした。
 あとでジャクソン・ポロックというアメリカの抽象表現主義の画家だったと分かったのですが、もちろん小学1年生の私には、それが誰だかわからず、何の記事かも本当は分からないままに、

「この人と戦わなければいけない」

と思ったのです。
 その時は、自分が将来《絵の道に進む》こともまったく考えていませんでした。


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「現代美術」との出会い [アート 現代美術]

 私が「現代美術」に直面した時の感覚が、まさにそれに近いものでした。「えっ、絵を描いちゃいけないの?」という衝撃。そしてそれはSF映画でもなく、夢でもなく、現実の出来事でした。

 そのため、私は芸大卒業後も何度も「美術」をやめたり戻ったり、またやめたりを繰り返し、飛び飛びの「点線」のように「現代美術」と関わり続けて来ました。


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コレオーニ将軍騎馬像デッサン 小川 淳 1978

 このデッサンは、私が芸大に入って最初の課題で描いた騎馬像です。これを見て、褒めてくれた芸術学科のK君という人がいました。彼が最初に私に「現代美術」を教えてくれました。
 学科は違いましたが同じ寮に住んでいたので、前期のはじめはしょっちゅう美術の話をして盛り上がっていました。

 そのK君から前期の終わりころ、

「小川っ、ちょっと話したいことがあるんだけど。今ね、小川みたいな絵を描いていちゃいけないんだよ・・・」

と言われたことがあります。彼は芸術学という「美術史」や「美学」などを学ぶ学科の人でしたので、いち早く当時の最新の「現代美術」の動向を知って私に教えてくれたのです。1978年7月でした。

 その時彼から見せられたのは「アメリカ現代絵画」のたくさんの画集でした。どの画集も、ほとんど何も描いてないというか、余白だらけのもので、芸大寮のラウンジ204で、無言でひたすらその画集を二人で眺めていたのを思い出します。

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無題 1966 アド・ラインハルト


 これは画像のミスでも広告でもなくこういう絵なのです。

言葉が無かったというのが正直なところでした。
 これは「絵を描くな」ということ・・・・なのか。
 K君は、私に「絵を描くな」と言ってるのではありませんでした。そうではなく

 「小川は、美術界の現実を知らないだろ。これが今の現実なんだ。」

 彼は真摯な友情から、私に世界の美術界の現状を教えてくれたのです。




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あらためて「現代美術」 [アート 現代美術]

 私の40年の画業は、いつも「現代美術」が隣にありました。
 今、61歳になって、過去を振り返ると、ようやくそこにそれについて落ち着いて考えられる自分がいます。

 ああ愛すべき「現代美術」よ。
 あたなはいつも私のすぐ近くにいた。
 私があなたに出会う前から、ずっと。
 私はあなたを愛さずにはいられない。


 「美術をやるつもりでその世界に入ったら、そこは『現代美術』という世界だった。」

 東京芸大油画科に入った時の、その違和感をどう説明すると良いのでしょうか。絵を描いていてもしょうがないのか・・・?と。

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当時のデッサン 大学に入る直前 小川 淳  1977

 子供のころ、テレビで「華氏451度」という映画を見たのですが、それに近い感覚でした。「本を読んではいけない」世界に生きる未来の人々の話です。

 「本が発見された場合はただちに『ファイアマン』(fireman、焚書官または昇火士)と呼ばれる機関が出動して焼却し、所有者は逮捕される」。(レイ・ブラッドリ原作 F.トリフォー監督 1953年)

 その映画を見た夜、私は「服を着てはいけない」世界に生きている《夢》を見ました。
 夢の中で恐怖で逃げまどいながら、目が覚めたら汗だくになって、着ているものをすべて脱ぎ捨てて素っ裸になっていました。


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トランプ氏と宇宙人 [UFO アメリカ 月]

 一昨日、アメリカに新しいバイデン政権がスタートしました。
 これについては、コロナの影響や、選挙における投票やカウントの不正もあったと言われており、それらが無ければトランプ前大統領が当選していたと言われています。
 そのようなこともあって、トランプ支持の人は、2021年1月20日までに何か劇的なことが起き、選挙結果がひっくり返るのだという大きな期待を抱いていましたが、そのようなことはなく、政権は平和裏に民主党のバイデン大統領に引き継がれました。


 一方で、ネット情報にも出て来ない「トランプ氏落選の理由」もあるようです。
 それは彼がアメリカの「宇宙人情報」を公開する恐れがあり、それを阻止しようとする力が働いた、というものです。アメリカの「宇宙人情報」は、ロズウェル事件やエリア51など、アメリカはすでに宇宙人とコンタクトがあって、それを議会には内緒でやっているので公(おおやけ)にできないといったものです。人類はもう火星に移住している、月の裏側は宇宙人の中継基地になっていて、悪質な宇宙人もそこを拠点としているなど、自分でその情報を確かめることは出来ませんが、2020年8月にうちの近くで撮った写真の雲の中が不思議な緑色をしていました。

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 撮影した時は、雲の形が面白かったので撮ったのですが、後で見たら雲の中が緑色に光っていました。この場所は、羽根山という地名で、羽咋とか羽田とか、地名に羽が付くところは、昔からUFOの待機場所になっているそうで、ここに住んでいた友人はしょっちゅうUFOを見ていました。(2022/0829追記)

 ところで、もしトランプさんが「宇宙人情報は公開しない」と約束すると、票は増えるのか減るのかどちらでしょう。ちなみにうちの母は、宇宙人は信じられないようです。

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本日の夜明け [アート 文学 宗教]

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 本日の夜明けです。
 昨日までとは、少し変わっています。
 空にはペガサスや象が現れ、右下には足を水につけた女性が横たわっています。
 この女性は、最初は男性でした。

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まだまだ終わらない新しい夜明け [アート 文学 宗教]

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 「新しい夜明け」は、まだまだ終わりません。
 もう一つ違うバージョンを描きました。
 それでも、まだ終わらないでしょう。明日全く違う絵になると思います。

 さてアメリカのトランプ大統領は、もう打つ手は無いのでしょうか。勝利の女神は誰に微笑むのか。
 それは私には分かりませんが、私は私の戦いを続けなければなりません。
 絵を描いている時、私はもっとも自然体でいるかも知れません。それは幸せな時間であり、豊かな時間です。

 むかし、絵を描くことは迷いの時であり、模索の時でした。
 そこに幸せを感じる余裕はなかったように思います。
 私はこれからこの豊かな時間をもっともっと大切にしなければなりません。





 
 
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勝利の女神 [アート 文学 宗教]

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 前回は、アメリカの大統領選挙と、自分の画業について書きました。
 今、アメリカは混乱しています。大きな獣が、身をよじらせてうめき声をあげているようです。
 政治的なエネルギーが強い国なので、その振幅も大きく、一昔前は昔は「アメリカがくしゃみをすれば、日本は風邪をひく」とも言われていました。



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 こちらは、今日新しく描いたものです。昨日の絵に女神や星条旗を描き加えました。

 アメリカのことに注目しすぎて、ちょっとイラスト風になってしまいました。

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新しい夜明け [アート 文学 宗教]

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 今日、長かったアメリカ大統領選挙の結論が出ました。
 トランプさんの逆転はならず、バイデンさんが次期大統領に正式に決まりました。
 同じ日に、この「新しい夜明け」という絵が出来上がりました。

 どちらが重要な出来事か?
 自分にとっては、どちらも同じくらい重要な出来事です。

 様々な選挙の不正が疑われた今回の大統領選挙。最後の最後にトランプさんが起死回生の秘策で逆転するのではないか?という期待がありましたが不発に終わったようです。
 一方で、私のこの絵は苦労の末、一応の完成をみました。
 絵を描くのも闘いです。うまく目的地までたどり着けるか。途中で挫折しないか。間違ったものになってないか。

 人生の時間は限られています。人にはそれぞれやるべきことがあり、それは人それぞれ違っています。
 私は、絵を描きながら遠いアメリカのトランプ大統領にエールを送りつつ、みなそれぞれ神から与えられた自分の人生を懸命に生きているのを感じています。
   

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アマビエ展作品その3 満園さんアマビエ [アート コロナ 疫病 アマビエ]

 こちらの作品は、満園和久さんという方のアマビエ作品です。
 とてもきれいな色使いで、アマビエが可愛く描かれています。
 満園さんは、平日はお仕事をされていながら、夜や休日は絵を描かれていて、今のお仕事を退職された後は、絵を中心にやって行かれるようです。もちろん今のお仕事も、専門的な技術職なので、まったくやめるという事はないようですが、生活の中心が絵の方になるという事だそうです。

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