目の前の豹が行く手を阻む [アート 文学 宗教]
加治幸四郎さんの”幻の女” 加治幸四郎絵さんの油絵は,独特の構成と緻密な筆使いで描かれています。
豹は色欲、
獅子は阿修羅、
狼は、餓鬼、
それぞれの象徴としてダンテの前に現われたのか・・・。
"私の魂も、まだ逃げのびようとしていた。
後ろを振り向き、かつてそこから誰も生きて出られたことがなかった森を見つめた。
少し休み、私は人気のない浜辺を歩き出した。
前へ踏み出す足取りは確かではなかったが。
すると山の斜面にさしかかるや否や、軽快で敏捷な一匹の豹が現われた。"
G.ドレ/
W.ブレイク(William Blake, 1757-1827
ジョバンニ・デ・パオロ(Giovanni di Paolo c.1403–1483)
これら獅子と狼のシーンも次回描いてほしいところです。
東山動物園の雄ライオンのサンと雌のオン
”それを見たとき恐怖のあまり、度を失い、わたしは丘にのぼる望みを捨てた。
・・・・・・
わたしが谷底の方に逃げる途中、目の前に一人の人が現われた。”
(地獄篇第一歌より)
吉本さんの絵の中に,狼が三匹! [アート 文学 宗教]
実は、この吉本さんの絵の中には、狼が三匹隠れています。
この角度から見ると、分かると思いますが・・・
もう一匹は、
さらに、
どうです?狼に見えませんか? 森の中に潜む狼たち。小さなダンテが、一目散に逃げ出している姿が、かわいらしいです。 これはもう「赤頭巾ちゃん」?
この角度から見ると、分かると思いますが・・・
もう一匹は、
さらに、
どうです?狼に見えませんか? 森の中に潜む狼たち。小さなダンテが、一目散に逃げ出している姿が、かわいらしいです。 これはもう「赤頭巾ちゃん」?
地獄篇 第一歌 暗き森の中で [アート 文学 宗教]
"人生の半ばで、
正しき道を踏み外してしまった私は、
暗い森の中にいた。
その恐ろしく荒涼とした険しい森が、
いかなるものであったか、
口にするのもぞっとする。"
(地獄篇第一歌より)
という有名な言葉で始まる「神曲」の地獄篇第一歌。ギュスタヴ・ドレの版画では,このように表現されている。
今回の「神曲2008展」では、吉本作次さんが、このように表現してくれました。